心疾患

病気を正しく知る【心疾患】

藤岡愛理

心疾患とは、様々な要因によって心臓に不調が出る疾患の総称です。
心疾患は日本人の働く世代(40-50 代)の死因で、悪性新生物(がん)に次いで2位となっており、増加傾向にあります。 今回のゲノム解析対象でるあ「心筋梗塞は、心臓を動かす筋肉(心筋)に血液を送る冠動脈に、血中コレステロールがたまり起こる疾患です。
そして同じく「心房細動」は、不整脈の一つで、心房が小刻みに動き、痙攣する状態のことをいいます。心房細動によって血がよどみ、血栓を引き起こすこともあります。

また、心疾患の発症には、多くの遺伝子がかかわっていることが近年の研究により報告されています1
心疾患の体質リスクが高い人は、他の人に比べて環境リスクが少ない場合でも発症してしまうことがあるので、特に注意しましょう。

厚生労働省によるデータ

心疾患は、年齢と共に発症者数が増加します。30代後半以降は特に気をつけましょう。

性別・年齢階級別 心疾患患者数2

心疾患の年齢別にみた死亡率

心疾患の代表的な症状

⚠️ 胸や背中に突然の激痛
⚠️ 急な息切れ、呼吸困難
⚠️ 胸の中央が締め付けられるような、または圧迫されるような痛みが2~3分続く
⚠️ 痛む場所が移動する

健康診断で注意したい項目

予防のために

避けたい環境リスク

  • 肥満
  • 喫煙
  • 飲み過ぎ
  • 運動不足

など

予防効果の期待あり

など

ご自身の体質リスクに留意し、生涯発症させないよう上手に予防しましょう。

参考文献

  1. *1 A cross-population atlas of genetic associations for 220 human phenotypes ↩︎
  2. *2 厚生労働省平成29年(2017)患者調査の概況
      厚生労働省「人口動態統計」2018年 ↩︎

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