脳梗塞

病気を正しく知る【脳梗塞】

藤岡愛理

脳梗塞は脳卒中の一種で、脳の血管または心臓でできた血栓が脳まで運ばれ、脳の血管が詰まることで起こります。血管が詰まり、脳に酸素が届かなくなることで脳細胞が壊死または仮死状態になります。

また、脳梗塞の発症には、多くの遺伝子がかかわっていることが近年の研究で報告されています1
脳梗塞の体質リスクが高い人は、他の人に比べて環境リスクが少ない場合でも発症してしまうことがあるので、特に注意しましょう。

厚生労働省によるデータ2

脳梗塞は、年齢と共に発症者数が増加します。30代後半以降は特に気をつけましょう。

性別・年齢階級別 脳疾患患者数

年齢別にみた脳梗塞による死亡率

覚えておきたい脳卒中の症状FAST3

脳梗塞の代表的な症状

⚠️ 片方の手足、顔半分のいずれかまたは両方に、麻痺やしびれが起こる
⚠️ 呂律が回らない、言葉が出ない、他人の言うことが理解できない
⚠️ 力はあるのに、立てない、歩けない、フラフラする
⚠️ 片方の目が見えない、物が二つに見える、視野の半分が欠ける
⚠️ 経験したことのない激しい頭痛がする

健康診断で注意したい項目

心疾患予防の心得

避けたい環境リスク

  • 肥満
  • 喫煙
  • 飲み過ぎ
  • 運動不足

など

予防効果の期待あり

など

ご自身の体質リスクに留意し、生涯発症させないよう上手に予防しましょう。

参照

  1. *1 A cross-population atlas of genetic associations for 220 human phenotypes ↩︎
  2. *2 厚生労働省平成29年(2017)患者調査の概況
      厚生労働省「人口動態統計」2020年 ↩︎
  3. *3 国立循環器病研究センター
      米国脳卒中協会 ↩︎
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