【健康診断項目】便潜血
明木戸
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大腸がんとは、大腸の一番内側にある粘膜に発生するがんです。良性のポリープが大きくなる過程でがん化して発生するものと、粘膜の正常な細胞が直接がん細胞に変化して発生するものがあります。
早期の段階では自覚症状はほとんどなく、進行すると症状が出ることが多くなります。症状としては、血便(便に血が混じる)、下血(腸からの出血により赤または赤黒い便が出る、便の表面に血液が付着する)、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、体重減少などがあります。
また、大腸がんの罹患には、多くの遺伝子がかかわっていることが近年の研究で報告されています1。
大腸がんの体質リスクが高い人は、他の人に比べて環境リスクが少ない場合でも罹患してしまうことがあるので、特に注意しましょう。
なお、Zene360のゲノム解析では一般的な大腸がんの体質リスクを解析しています。大腸の遺伝性疾患である家族性大腸腺腫症やリンチ症候群の体質リスクは解析対象としていません。
大腸がんは、年齢と共に罹患率が上昇します。特に40代以降気をつけたい疾患です。
性別、年齢別の大腸がん罹患率2
男性(全国推計値2015年)
女性(全国推計値2015年)
⚠️ 血便(便に血が混じる)
⚠️ 便の表面に血液が付着する
⚠️ 便が細い
⚠️ おなかが張る
⚠️ 貧血
⚠️ 下痢と便秘の繰り返し
⚠️ 下血(腸からの出血により赤または赤黒い便が出る)
⚠️ 便が残る感じ
⚠️ 腹痛
⚠️ 体重減少
など
など
ご自身の体質リスクに留意し、生涯発症させないよう上手に予防しましょう。